- くちなし
- I
くちなし【口無し】ものを言わないこと。 また, その人。 詩歌などで, 多く「巵子(クチナシ)」にかけて用いる。II
「山吹きの花色衣主やたれ問へど答へず~にして/古今(雑体)」
くちなし【梔子・山梔子】(1)アカネ科の常緑低木。 暖地に自生し, また観賞用に栽植する。 葉は対生し, 長楕円形。 夏, 枝先に香りのよい六弁の純白色の花を開く。 八重咲き・大輪咲きなどもある。 果実は倒卵形で黄赤色に熟す。 果実は古くから黄色染料として用い, また漢方で消炎・利尿剤とする。 和名は, 果実が熟しても裂開しないところからの称。 ガーデニア。 ﹝季﹞秋。〔「山梔子の花」は ﹝季﹞夏〕(2)「梔子色」の略。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.